コントローラの焼損 |
コントローラ焼損のレポートです。 突然アッパーブレードの回転が停止し飛行不能になってしまいました。原因を確認するために再度電源を接続したところ、コントローラから煙が出て内部部品が焼損してしまいました。 原因はモーターのブラシが磨耗して内部でショートを起こしコントローラのモータードライブ用FET(電界効果型トランジスタ)に過電流が流れ焼損したものです。 追記 「Indoor Airplane World」で代替のFET(IRF3717PbF:@540円)が入手できましたので焼損品と交換しました。細かい部品ですから半田付け作業には多少の慣れが必要ですがコントローラとしての機能は完全に復元できました。 参考 【IRF7413】(焼損したFET)の規格 http://www.oyajin.jp/~toko/datasheet/IRF7413.pdf 【IRF3717PbF】(交換したFET)の規格 http://www.oyajin.jp/~toko/datasheet/IRF3717.pdf 【FETの交換作業】 【FET】の交換は下記の手順で行います。 (1)焼損したFETの取外し 焼損したFETを取外す時に基板に熱を加えすぎるとパターンが損傷してしまうのでまず、刃先の細かいニッパーで焼損したFETの8本の足元を切りFETを取外す。その後、ハンダコテとピンセットを使って基板に残った足を除去する。 (2)余分なハンダの除去 取外した後のパターンに余分なハンダが残っている時は【ハンダ吸取線】を使ってきれいにしておく。なお、吸引力の強い「ハンダ吸取器」を使うとパターンを損傷することがあるので要注意である。 【ハンダ吸取線】 http://www.goot.co.jp/item.html?c=108 http://eleshop.jp/shop/goods/search.aspx?&style=D&search.x=0&keyword=ハンダ吸取 【ハンダ吸取線の使い方(動画)】 http://www.hakko.com/japan/flv/show_video.html?id=wick_use (3)取付け 基板を小型万力などで固定しておいてまず、ピンセットで「FET」の位置決めをする。この際、「FET」の向きを間違えないよう充分確認すること。次に対角で2本の足を仮(点)ハンダ付けして動かない状態にしておく。その後、8本の足を正規にハンダ付けする。 なお、隣の足同士がハンダ付け(ブリッジ)されてしまった時は一度【ハンダ吸取線】でハンダを除去し再度ハンダ付けすればよい。 ただ、【IRF3717PbF】の場合、【1、2、3】ピン、及び【5、6、7、8】ピンはFET内部で接続されているので足同士がハンダ付け(ブリッジ)されていても構わない。詳細は規格表参照のこと。 【ハンダ付けの方法(参考動画)】 http://jp.youtube.com/watch?v=U-o9WzSgO0g |
外装の分解 |
焼損したFET(1) |
焼損したFET(2) |
磨耗したブラシ |
FETの交換 |
【準備中】 | 【準備中】 | 【準備中】 |